普通車の登録を行うときは,原則として,書類による申請とOSS申請のいずれかを選ぶことができます。警察署へ赴く回数が1回になる,支払いが振込み中心になるといった変化があるOSS申請ですが,登録完了までの手順はどうなるでしょうか。
書類申請の場合
書類による申請の場合,最初になされるのは車庫証明の申請です。証明書を受領して登録をするという流れです。納車日,登録日,車庫証明申請日と逆算し,順番に必要書類を集められているのが通常でしょう。登録関係の書類はともかく,まずは車庫に必要な書類をという発想で動かれていることと思います。
自認書または承諾書,所在図・配置図,申請用紙を準備。
車庫証明交付日までに,委任状,譲渡証明書や印鑑証明書等を準備して登録。
OSSの場合
OSSで申請したい場合は,書類による車庫証明申請を行いません。ここが分かれ目です。まず車庫証明の書類をという発想からの脱却が必要です。代わりに,登録関係の書類もほぼ同時に必要だという発想に切り替えましょう。少なくとも初回データ送信日の翌日には委任状や譲渡証明書などが必要ですので,ほぼ同時に必要といっていいでしょう。
車庫の情報をデータで送信し,委任状等を提出して手続き開始。
完了日以降に車庫標章を受け取る。
比較
書類申請 | OSS申請 | |
分離できるか | 車庫と登録を分離できる。 「とりあえず車庫証明」が可能。 | 車庫と登録を分離できない。 |
車庫審査日数 | 原則として中二日 | 原則として中二日 |
支払い方法 | 現金 | 振り込み(プレートは現金で) |
赴く場所と回数 | 警察署に2回。 運輸支局に1回。 | 警察署に1回。 運輸支局に2回。 |
補正のしやすさ | 人相手なのでそれなり。 | デジタルなので融通が利かない。 |
まとめ
どちらも一長一短あります。状況次第でメリット・デメリットが変化しますね。TPOに合わせて使い分けるといいですね。
業者様いわく,まず車庫証明という発想からの脱却が一番難しいそうです。この脱却ができれば,あとは慣れだと思います。
IT利用による効率化を求めるなら,OSS利用がおすすめです。特に継続検査のOSSはかなり効率化を図れます。この点はまた次回に。