OSSとは自動車保有関係手続のワンストップサービスの略称です。現在は普通自動車について稼働しています。軽自動車も平成31年1月から対象になる予定です。ただし,すべての手続きが可能なわけではありません。

いわば,ネット経由で車検証の内容を変更できるようにする仕組みです。本人が申請するのはもちろん,代理人に任せて申請してもよいのは紙申請と同じです。

自動車保有関係手続のワンストップサービス

OSSは,ネットだけでは完結していないのが現状です。つまり,旧車検証と引換えに新車検証を受け取るには窓口に足を運ばなくてはなりません。車庫証明のステッカーも警察署に受け取りに行かなければなりません。

そして,本人確認のためにマイナンバーカードが必要です。マイナンバーカードがあまり普及していない点から,本人確認部分だけは紙で行うというのが現時点でのOSSのあり方となっています(いわゆるハイブリッドOSS)。将来はわかりませんが,現状では自宅から一連の手続きを最後まで進めるというのは難しいです。また,将来的にもナンバープレートの交換や封印という物理的な作業部分は残ると思われます。

OSSのメリット

現状では不完全なOSSですが,新車登録においては6割以上がOSS申請によりなされています。やはり,便利なのです。

原則論になりますが,まず,車庫証明の複写式の申請書への記入が不要になります。また,警察署へ足を運ぶ回数が1回になります。そして,自動車取得税の書類作成は不要となります。ここまでで押印回数がかなり減っています。

支払い方法がネットバンキング等によることになるので,現金管理から解放されます。印紙を買うのに行列に並ぶ時間も要しません。指定工場による継続検査申請の場合,窓口では旧車検証と新車検証を交換するだけとなります。

OSS利用のススメ

ETCがもはや当たり前に受け入れられているように,OSSも当たり前の仕組みとなる日が来るかもしれません。人手不足の時代ですから,煩雑な事務は効率化・省力化・分業化したいものです。そうして従業員のQOLが向上したり,自動車業界の生産性が向上するなどして売上が伸び,GDPが少しでも上がればよいですね。

当事務所はOSS申請に対応しておりますので,ご利用ください。