OSSで中古車新規登録を申請

OSSとは、自動車保有関係手続のワンストップサービスの略語です。自動車を保有するため手続やと税・手数料の納付をインターネット上で、一括して行うことを可能としたサービスです。

ここでは、OSSを使って中古車新規登録を申請をした時の様子をご紹介します。

書類申請のときと何か違うものが必要なのか

中古車新規登録の申請にあたり必要書類を確認したところ,保安基準適合証自賠責が必要なのだと分かりました。

紙の適合証と自賠責を提示し,委任状などを添付して申請しました。無事受理されまして,保管場所証明申請手数料を納付しました。

標章交付手数料の納付指示を待っていたところ,運輸支局から連絡が入りました。

「保安基準適合証と自賠責は電子データのものでなければなりませんでした。他の手数料などをお支払いいただいて傷口が拡がる前に申請を却下します。既にお支払いいただいた保管場所申請手数料は返還できません。」という内容でした。

そうですかと承服できるような内容ではありません。

混乱しながらも,55ページをよく見ると,たしかに(登録情報処理機関へ提供)と書いてあります。紙の適合証と自賠責では受理の条件を満たしていなかったのです。提出する側も受理する側も,揃ってこの点を見過ごしてしまったのです。

電子保適とe-jibaiはいつの時点までに必要なのか

却下にしても,何とか返金をしていただけないかと協議していました。そして,先輩に質問してみようと思い立ち,相談をお願いしました。お話しする中で,電子保適ができるなら,今からでも送信してみたらというヒントをいただけました。

このヒントにより,電子保適とe-jibaiがいつの時点で揃っていなければならないかが問題点として浮かび上がりました。申請時点で必要なら,今回の申請は失敗に終わります。私も運輸支局も,申請時点で必要との認識に立っていましたので,諦めムードでした。

他方,申請後でもよいなら,今回の申請を生かすことができ,返金の問題を生じない可能性が出てきます。

AINASに問い合わせ,かつ,マニュアルを読み直した結果,検査登録手数料を納付した後に,添付書類が送信されているかの情報を取得する仕組みだと判明しました。傷口を拡げてしまう結果に終わるかもしれないが,そういう仕組みならあえて追加納付をしてみる価値はあると判断して,検査登録手数料の納付まで進んでみました。

結果として,保安基準適合証と自賠責の双方とも,取得済みのステータスとなりました。返金などというややこしいことにならなくて済み,運輸支局の方と一緒にほっと胸をなで下ろしました。

初めて取り組む手続で,しかもこういうトラブルが起こると,大きな学びを得られますね。関係者の方々,この度はお世話になりました。ありがとうございました。

まとめ

OSS中古新規は電子保適とe-jibaiが必須である。
送信された電子保適とe-jibaiの情報が取得されるのは,検査登録手数料が納付された時点である。