封印とは、普通自動車等の後部ナンバープレート(自動車登録番号標)の左上についているアルミ製のキャップ状のもので、その表面には自動車登録を行った都道府県の頭文字等が刻印されています。

国はこの封印を取り付ける作業を各種の団体に委託しています。封印取付受託者は,事業形態や委託範囲によって「甲種」「乙種」「丙種」「丁種」の4種類に分かれています。

「甲種」:自動車整備振興会や指定整備工場など

「乙種」:主に新車販売業者

「丙種」:主に中古車販売業者

「丁種」:各都道府県の行政書士会

2017年4月から「封印取付委託要領」の一部改正により,各都道府県の行政書士会が丁種封印受託者になりました。丁種封印とは,都道府県の行政書士会が取り付けを受託した封印を意味します。

行政書士による丁種封印の再々委託

行政書士会に所属する「自動車登録業務に十分精通した」行政書士は,所属する行政書士会から「再委託」を受け,かつ,運輸支局の名簿に登載されることによって丁種封印の取り付けを行うことが可能になります。そして,行政書士は,同じく丁種再受託者である名簿に登載された他の行政書士に封印の取り付けを再々委託することが可能になりました。これを「丁種封印の再々委託」といいます。

県外の自動車登録なら行政書士

自動車販売業者様が県外登録が必要な車両を販売する場合,現地の陸送業者や行政書士を頼るケースが一般的ですが,「丁種封印の再々委託」を利用することで業務の負担を小さくすることができます。

例えば,広島県にある車を東京都(広島県外)にお住まいの方に販売する場合,東京運輸支局で封印を取り付けていただける東京の陸送業者や東京の行政書士を自力で探す必要があり,県内のお客様に販売する場合と比較して業務の負担が大きくなります。

一方,広島県の行政書士に「丁種封印の再々委託」を依頼した場合,行政書士が封印を取り寄せるので業務負担を軽減することが可能です。

つまり,広島県の行政書士は,「丁種封印の再々委託」を利用して,東京都の行政書士に東京運輸支局での自動車登録の手続きを依頼します。

東京都の行政書士は,車検証・ナンバープレート・封印を広島県の行政書士に送付します。これにより広島県の行政書士は,自動車販売業者様まで封印を持参し,車台番号を車検証と照合した上で封印を取り付けます。

自動車販売業者様のメリット

行政書士に「丁種封印の再々委託」を依頼した方が,ディーラー様等の業務負担が減り,ユーザーの経済的負担も減ります。行政書士による「丁種封印の再々委託」のメリットを整理すると次のようになります。

  • 自社で現地の陸送業者や現地の行政書士を探す必要がない。
  • 平日の開庁時間に現地の運輸支局等まで車両を持ち込む必要がない。
  • 業務負担の軽減とユーザー様の経済的負担の軽減につながる。

広島県外の自動車登録なら菊地行政書士事務所

広島県行政書士会は平成29年6月1日に丁種封印受託者に認定されており,菊地行政書士事務所は広島県行政書士会の丁種会員名簿に記載されています。

丁種封印の再々委託ご利用の流れ

広島県外の自動車登録でお困りのディーラー様・中古車販売者様は,菊地行政書士事務所に「丁種封印の再々委託」をご依頼ください。

1
依頼と受託判断

他の都道府県のナンバーと封印が必要な個人・法人から菊地行政書士事務所に依頼。菊地行政書士事務所は,封印を取り寄せられるケースかを判断。

2
現地事務所に再々委託

可能なケースであれば,菊地行政書士事務所から現地事務所に再々委託を依頼する。

3
現地事務所からナンバーや封印を受け取る

現地事務所が車庫や登録をし,車検証・ナンバープレート・封印を菊地行政書士事務所に送付する。

4
封印の取り付け

菊地行政書士事務所は,受領物を持参して依頼者を訪問し,封印の取り付けを行う。その際,打刻された車台番号と取り付けたナンバープレートを撮影する。

5
完了報告

車台番号等の画像を添えて,現地事務所に完了報告をする。